まず、『シリコン』という名前では表示されていません。
表示名称は○○ジメチコン、ジメチコン○○○…など『メチコン』という表示がされています。(表示別名称 メチルポリシロキサンなど)
シリコン自体アレルギーを起こす成分ではないとされていますが、アメリカのFDA(食品医薬品局)が92年に臨床試験以外の使用は認めないとして製造中止になりました。日本ではOKでも国によっては使用制限がある成分は意外に多いのです。
家電業界でもファンヒーターが作動しなくなることが問題になりました。『シリコン現象』といわれていますが、原因として、シリコンが配合されているスプレー式などのヘアケア商品などを密閉された部屋の中で使うと空気中に発散された成分が燃焼部、フレームロット部にシリコン酸化物が付着し作動しなくなるというのです。
また、アブラ(有機ケイ酸ポリマーのシリコン樹脂)であるシリコンと水を乳化させるための合成界面活性剤が必ず入っています。
合成界面活性剤については他ページでも記述しておりますので参照していただきたいのですが、このページでは『アルコール基材』について取り上げます。
何故、アルコールを入れるのか…
まず、各成分を溶かし合わせるためです。またスプレーには、水分を蒸発させるため「速乾効果」として使われています。
アルコールには水分を蒸発させる効果がありますが、頭皮や髪をも乾燥させてしまいます。そして、髪が「たんぱく変性」を起こし枝毛、切れ毛の原因にもなることもあります。
ただし、誤解のないように強調しておきますが、アルコール=悪…ということではありません。アルコール含有量の多いものは避けたほうがいいということです。
ちなみに“火気厳禁”と明記している製品の容器をご覧になって見てください。実質内容量とアルコール含有量の差を…。
ついでに…。
ヘアートニックにもアルコールが入っています。アルコールが蒸発するときのスッとする爽快感が目的です。しかし、前述したように「アルコール含有量の多いものは避けたほうがいい」というように50%以上もアルコールが入っていると、もはや髪の自殺行為のようなものです。
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